アホ男子めざせバカロレア

息子は2009年生まれの小学生。将来は世界に羽ばたいていってもらうべく日々奮闘中(母が)。

国際バカロレアプログラムの日本語DPについて考える

国際バカロレアのDPプログラムは、語学A(母国語)、語学B(外国語)の2科目を含む6科目プラスアルファのプログラムになっています。

2015年度までは、語学の1教科以外はすべて英語だったのですが、

2016年度から開始された、いわゆる日本語DPでは、語学の1教科と芸術科目以外は日本語でのディプロマ取得が可能となりました。

6教科中4教科が日本語で受講できるということですね。

先日ニュースになっていた、仙台と沖縄の2校で初の合格者が出たというのは、日本語DPとしての初の合格者、ということでした。

 

私は、日本語DPと従来のDPが同等(同スコア)で扱われるということに、最初はかなりの違和感を抱いてしまいました。

母国語としての日本語と苦手な1科目だけを日本語で、という場合もあるでしょうし、日本語OKな4科目すべてを日本語でという可能性もあるわけです。

日本国内の大学に進学するためのディプロマならば問題なさそうですが、その場合はわざわざIBを取らなくても普通は大学受験の勉強した方が良さそうです。

もちろん、バカロレアプログラムの全人教育など、日本語だとしても目指すところの教育内容は素晴らしいと思いますので、国内大学を受験するけどIB取りたいから、日本語DPで、という方には、良いかもしれません。

しかし、日本語DPのスコアを使って海外の大学に入った場合は、本人たちが語学面で後々困りそうだと思うのですが、いかがでしょうか。

その意味でも、日本語でも同じスコア?それで良いの?と疑問に感じてしまっています。

また、英語が母国語じゃない生徒さんたちが今まで頑張ってきたことも考えると、母国語メインで取り組むのとは一緒にしないであげて欲しいな、と思ってしまいます。

通常の得点の他に、参考点として語学ポイントがあるとか、そういった対応をして頂きたいなと思っています。

 

そんなことを書いておきながら、息子がIB認定校に入れるとは全然決まっていないし、もしも入れたとして、英語が苦手なうちのアホ男子くんは率先して全教科日本語で取る〜、と言い出しかねないですけれど^_^

 

そこまで考え至ってから、海外のIB校でDP取得した方々のブログを探して、当事者の皆さんの意見や経験談をいくつか見てみました。

そこに共通していたのは、辛い、辛かった、という感想と、DP取得した意味があったのかという疑問。

英語堪能なはずの帰国子女の方々ですらそうなのだから、日本人の生徒たちにとってプログラムの本質的な意味で習得するには、日本語DPの存在が有効なのかな、と感じ始めました。

 

ところで、日本語DPはそもそも国内のIB認定校を増やすための対策のひとつとして取り入れられたように記憶していますが、

以前発表された、2018年までに200校という目標には、まったく届きそうにないですね。

 

国内でも今後もどんどん取得者が増えていくであろうIBのディプロマプログラム。

日本語DP含め、注目していきたいと思います。